- ニュースホーチミン
- 2022/12/28
経営塾日本研修同行記 トン・フン・ムオイ（VJCCホーチミン）
2022 年 12 月 6 日～2022 年 12 月 16 日、経営塾16期生21名、経営塾14期生2名、計23名とともに九州地方へ渡航し、経営塾日本研修に同行しました。約10日間にわたるこの研修では、様々な日本企業を視察訪問させて頂き、日本人の講師の皆さまから直接研修を受ける大変貴重な機会となりました。
12 月 6 日、一行はベトナム・ホーチミン市のタンソンニャット空港を出発し、同日午前 7 時頃に成田空港に到着しました。その後、羽田空港で福岡行きの国内線に乗り換え、JICA 九州センターへ移動しました。移動の際、JICAの係員は乗り換えなどを熱心にサポートしてくださり、日本の寒い気候の中、その温かいおもてなしに、メンバー全員心が温まりました。
JICA九州センターでは研修監理員による案内のもと、センター内を視察し、ランドリールームなどの使用方法につき指導を受けました。
2022 年 12 月 8 日は、経営塾で長年講師を勤められている、山本亘苗先生のお話を聴く特別な日でした。全メンバーは先生の熱意から学び、モチベーションを高め、力強いビジネスを構築していく気持ちが高まりました。講義の終了後、塾生達は先生から「心」の言葉をいただき、光栄に思いました。
一行は日本研修報告に向けた勉強会と準備を行い、その後3グループに分かれ、以下の通り各先生から様々なトピックを学びました。松本康一郎先生からは「ビジネスモデルの開発と実践」、廣瀬益三先生からは「経営理念を実践し、ビジネスを革新する際の注意点」、杉浦直樹先生からは「ブランドポジショニングと競争戦略」について学びました。
日本企業視察では、「生産性を向上させ、品質を管理するためのイノベーション」「組織力の開発と人材育成の取り組み」「市場開拓と競争力向上への取り組み」「企業理念とコーポレート ガバナンス」の４テーマに合わせてグループに分かれ、日本企業への訪問を行い、それぞれの視点からグループレポートを作成しました。企業訪問では、株式会社シャボン玉本舗、株式会社ふくや、むなかた、株式会社マツシマメジャテック、北九州市エコタウンセンター、株式会社アステック入江、株式会社リョーワの各社を訪問しました。
12月13日に小倉市で行われた、ビジネスマッチングセミナーでは、経営塾各企業が、企業ポスターやサンプル、名刺などの展示台を手配・配置し、日本企業に視覚的に情報提供を行いました。JICA 九州代表、日経ジャーナリストVJCC 代表が交流前に挨拶を行い、その後、ベトナム企業 24 社、日本企業 19 社のビジネスマッチングを実施しました。中には、翌日さらに時間を割いて、商談相手の日本企業を訪問し、商談内容を深めたベトナム企業もいました。今後のビジネス展開に期待が持てます。
日本研修終了報告セッションでは、グループディスカッション後、各グループごとに発表を行い、本研修で学んだ成果を共有しました。
約10日間に渡る様々な講義と日本企業訪問視察の後、本研修の閉講式が行われ、JICAから各参加者が修了証を受領しました。
2022 年 12 月 16 日、一行は福岡空港からホーチミン市行きの飛行機に搭乗しました。ベトナムに帰国後、各企業に戻ったメンバー達は、今回の研修で学んだことをそれぞれのビジネスに適用し、各企業の人材と生産性の向上、環境と社会への貢献を目指します。
JICA の支援と献身、講師の方々の熱心な指導、訪問を受け入れて下さった各日本企業、 一行がより良く学び、安全に生活できるよう支援してくださったJICA九州センター、リロエクセル社、研修管理員の皆様、ありがとうございました。
今回の日本研修で多くを学び、非常に充実した良い経験を積むことができました。VJCCでは、今後もこのような現地視察・実習を含む実践的ビジネス研修プログラムを開講し、ベトナム産業界の発展に貢献していきます。
