- ニュースホーチミン
- 2024/04/10
VJCCインスティチュートの経営塾に参加するビンズオン省の企業視察ツアーが実施されました
4月5日(金)、ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCCインスティチュート)の長期ビジネス研修である経営塾に参加する、ビンズオン省の企業の視察ツアーが行われました。本イベントは経営塾ホーチミンの同窓会組織である南部経営塾協会が主催し、経営塾参加者や、経営塾への参加に関心のあるベトナム企業の経営層など、計60名と多くの方が参加しました。
当日は経営塾に2023年から2024年まで参加する経営塾第18期の4社を訪問しました。最初に訪問したNgoc Quy Mould社はタイヤの生産機械を設計・製造する企業で、バイクや自転車から農業機械や港湾のクレーン車などの特殊車両まで、幅広い種類のタイヤに対応しています。製品は海外の著名なタイヤメーカーや日系企業でも導入されており、現在は自動車のゴム部品の金型・生産機械の製造にも事業を拡大しています。
経営塾講師の指導を受け作業員の多能工化を進めた結果、生産性が向上しました
2社目のAnco社は、屋内外で植物を飾るためのポットやかごなどを製造しており、製品は全て海外に輸出しています。9割が欧米市場向けで、デザイン性が高く素材や加工技術にこだわった製品を、ビンズオン省とビンフック省にある計4つの工業で製造しています。
Anco社の本社にあるショールーム
3社目に訪問したDai Thanh Cong Rubber社では自転車やバイクのタイヤ、ゴムチューブを製造しており、最初に訪問したNgoc Quy Mould社の生産機械も使用しています。東南アジアを中心に海外にも輸出していますが、知名度のある自社ブランドのタイヤをベトナム国内でも販売しています。
参加者の中からも同社製品を使用しているとの声がありました
最後に訪問した4社目のHTF Holdings社は、3つの事業会社を傘下に持つグループ会社で、経営塾第18期にグループ会社の会長と子会社のCEOの2名が参加されています。同社は工場建設の下請け企業として主に天井や床の設計・施工を行っており、日系企業をはじめとする大手外資系の工場も、日本の建設会社と提携して担当しています。近年は気候変動への影響に配慮した省エネのグリーン工場の需要が高く、そのために必要な資材・技術を積極的に導入しているとの話がありました。
同社の会長からは建設資材の製造に事業を拡大するため日本企業のパートナーを探しているとの説明がありました
今回訪問した工場の視察中には、経営塾の同業者の参加者が作業の改善案について提案する場面も見られ、現場を見ながら知見を共有する貴重な機会となっていました。VJCCインスティチュートは今後も経営塾の同窓会組織との連携を深め、研修参加後の交流や学び合いを支援してまいります。