- ニュースハノイ
- 2024/03/18
国際協力機構(JICA)八原理事及び菅野ベトナム事務所長ご一行のVJCC訪問について
写真1:JICA理事一行とVJCC
2024年3月18日、JICA八原理事、菅野ベトナム事務所長が東南アジア・大洋州部及び財務部の幹部を伴ってVJCCを訪問し、VJCCのヒエン所長, ミン副所長等と昼食会を含め意見交換を行いました。
JICA理事の訪問はこの10年間にはなかったこともあり、JICAとVJCC及び貿易大学(FTU)との協力関係をさらに強化し、さらなる協力関係に向けて絶好の機会となりました。
写真2:JICAとVJCCの意見交換
ヒエン所長は、まずFTUについて触れ、現在、FTUはベトナムと日本の協力関係において非常に効果的な橋渡し役を果たしており、質の高い人材を日本の企業や組織に提供していると述べ、FTUの戦略的な発展目標は、ベトナムと日本の協力関係のハブになることであると強調しました。また、VJCCは2017年にインスティテュートとなり、運営体制の強化が図られ、ベトナム企業の人材育成と学士教育課程が2つの主要な事業分野であると述べました。VJCCの評判は、企業向けの研修やコンサルティング活動の量の増加だけでなく、質においても認められ、経営塾の参加者は自身の会社を大きく成長させて、ベトナムで評判の高い企業となり、日本企業とのビジネス上のつながりも増えていることを説明しました。また、学士教育では日本式国際ビジネス学科(JIB)とデジタルビジネス学科(DB)の2つの学士課程を持ち、2017年に開講したJIBから既に3期196名の卒業生を送り出し、卒業生はベトナム企業、日系企業、国際企業で活躍し、労働市場の高い要求を満たしていると強調しました。
八原理事は、VJCCが過去20年にわたり、経済界とベトナム企業の発展に貢献してきたことを高く評価し、経営塾がベトナム産業界でビジネスの大きな成長に貢献し、日本企業との協力の機会が増えることを期待しました。また、学士課程プログラムを実施し、学生に国際的なビジネス環境にアクセスさせ実践的な人材を育成しているVJCCの努力と革新性を高く評価しました。
写真3:図書館での説明
VJCCヒエン所長は、日本の企業及び日本の大学とのつながりをさらに拡大、強化し、経営塾卒業生を対象としたアドバンスド経営塾、そして、大学教育では修士コースの開設を検討していきたいとの意向を表明し、今後もJICA本部及びベトナム事務所からの緊密な協力と支援を受け続けることを期待しました。
なお、理事一行は立教大学のランディ・ファウラー教授が講義を行っているデジタルビジネス学科の「国際ビジネス」の授業を視察し、オープンな学習雰囲気とプログラムの国際性の高さを実感しました。
写真4:デジタルビジネス学科の授業の視察