- ニュースホーチミン
- 2023/06/14
第18期ホーチミン経営塾の開講式を開催しました
5月29日(月)、ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCCインスティチュート)ホーチミン校は、ベトナム企業経営者・幹部を対象とする長期ビジネス研修である、経営塾の第18期開講式を開催しました。
経営塾は、参加者が10か月間日本式経営手法を含む計9科目の講座に参加し、経営に関する理論と実践を学ぶプログラムです。毎年ハノイ(2回)、ホーチミン(1回)、ハイフォン(1回)にて各定員30名で実施しています。2009年の開始以降、これまで約500社、800名以上が参加しており、上場企業などベトナムの代表的な企業なども輩出しています。
開講式典には来賓として、小野益央在ホーチミン日本国総領事館総領事、井田浩司JETROホーチミン事務所次長、小浜光ホーチミン日本商工会議所事務局長、増田親弘JICAホーチミン出張所首席駐在員ほか、多くの日本政府機関、日系企業、金融機関の皆様にご出席頂きました。また、経営塾同窓会の幹部を含め、卒業生である多くのベトナム企業経営者にも参加頂きました。
開会の挨拶としてVJCCホーチミンのトー・ビン・ミン支所長より、世界的に厳しい経済状況においても、事業を発展させるために研修への参加を決意した参加者への歓迎の言葉を述べました。また外国貿易大学を代表してハノイから参加した、VJCCのグエン・ティ・ヒエン所長からも祝辞が述べられました。
開会の挨拶を行うVJCCホーチミンのミン支所長
VJCCヒエン所長による18期生への祝辞
またJICAホーチミン出張所の増田親弘首席駐在員からは、過去15年間にわたり経営塾の成果に貢献してきた経験豊富な講師に謝意を示されるとともに、JICAとして今後も引き続き優れた産業人材および企業の発展と課題の克服を支援するとの話がありました。
日越双方のビジネスの強みを活かした経営の重要性に言及する増田首席駐在員
続いて在ホーチミン日本国総領事館の小野総領事は、経営塾卒業生が研修後に企業を大きく成長させ、ベトナム経済の発展に貢献していることに触れ、今後の日本企業との連携拡大への期待を述べられました。
経営塾の成果と今後の期待を述べる小野総領事
また南部経営塾クラブの副会長であるGreen Sun Corporation JSCのダン・バオ・ファンCEOはクラブを代表して、日本の経営哲学である企業による人づくりと社会への貢献について、学び・実践する場である経営塾への18期生の参加を歓迎しました。
日本の経営哲学を経営塾クラブの共通の価値観として共有していることに言及するファン副会長
来賓からの祝辞を受け、経営塾ホーチミン18期生がそれぞれステージに上がり紹介されました。そしてホーチミン18期の代表者として、Intbox Intelligent Packaging Company Limitedのグエン・スアン・トゥンCEOが、経営塾に参加する喜びと意気込みを述べました。
経営塾ホーチミン18期のリーダーとしてスピーチを行うトゥンCEO
最後に閉会の挨拶として、唐澤雅幸JICAプロジェクトチーフアドバイザーから、経営塾のコミュニティは経営者同士が学び合う貴重なネットワークであり、日越関係者が今後も協力し、双方のビジネス拡大に活かす重要性について述べられました。
ハノイからオンラインで参加する唐澤雅幸JICAプロジェクトチーフアドバイザー
経営塾ホーチミン18期生の産業分野は機械、繊維、ゴム、プラスチック、食品、IT、インテリアなど多様で、ホーチミン市のほか、ドンナイ省、ビンズン省、ロンアン省、アンザン省など幅広い地域から参加しています。
VJCCインスティチュートでは引き続き、経営塾をはじめとするビジネス研修及びネットワーキングを通じて、日越両国の発展に資する産業人材の育成を進めていきます。
式典後の参加者による記念撮影