- ニュースハノイ
- 2023/12/16
ベトナム日本人材開発インスティチュート（VJCC)とベトナム日本商工会議所 (JCCI) との協力覚書（MOU）の署名について
日越両政府から2023年11月27日、両国関係を「アジアと世界における平和と繁栄のための包括的戦略的パートナーシップ」に格上げすることを発表され、さらに12月16日、東京においてファム・ミン・チン首相をはじめとする日越閣僚等の出席のもと「日越経済フォーラム2023」が開催されました。このフォーラムの中で日越間の投資案件を披露するセレモニーが行われ、ベトナム日本人材開発インスティチュート（VJCC)のヒエン所長とベトナム日本商工会議所 (JCCI)の木ノ下会頭によって両組織間の事業連携と人材育成を目的とした協力覚書（MOU）の署名が正式に披露されました。
写真１：フォーラムの写真
写真２：VJCC所長及びJCCI会頭によるMOU披露（写真：JETRO提供）
本フォーラムで披露された協力覚書MOU全30件の中でも、VJCC及びJCCIとの覚書は日越企業のビジネス交流、人材育成・交流の包括的な協力という独自の特徴を持ち、相互の経済情報・貿易情報の共有、ビジネスネットワーク、ビジネスマッチング、ジョブフェアの開催、その他の交流活動を通じて、日本企業とベトナム企業が新たな協力の機会を創出できるよう協働することを目的としています。
JICAが支援するVJCCプロジェクトを実施する貿易大学の一組織として、VJCCは20年以上の道のりの中で、経営塾の実施など日本のビジネス手法を応用した研修やコンサルティング活動を展開し、ベトナム企業の経営能力の向上に大きな成果を上げてきました。また、経営塾の同窓会組織である経営塾クラブは700社以上に成長し、企業間ネットワークを構築してきました。今回の覚書締結は、VJCCのJCCIとの20年近くにわたる関係構築の旅路における重要な一歩であり、VJCCへの高い期待を示すものと評価しています。
この覚書は、今後VJCC及びJCCIとの間で行われる様々な協力活動の法的根拠となるものであり、VJCCの企業向けの活動や日本式国際ビジネス課程（JIB）、デジタルビジネス課程（DB）の大学教育の質を向上し、充実させるものとなります。
なお、「日越経済フォーラム2023」は、日越外交関係樹立50周年を記念する活動であり、両国の政府機関、地方自治体、企業、ビジネス界から500名以上の代表者が参加しました。
フォーラムには、ファム・ミン・チン首相とともに、計画投資省、交通運輸省、保健省、 労働疾病兵社会問題省、タイビン、ハナム、カインホアなどの県の人民委員会の指導者が参加し、また、Vietnam Airlines、FPT、CMC、Sun Group、Vinfast、Vietcombank、Vietinbankなどの大手民間企業からも多くの執行役員等が参加しました。日本側からは、METI、JETRO、JBIC、及び丸紅、三菱、双日、イオン、大成などの大手企業グループ等が参加しました。本件MOUの署名がVJCCのレプテーションの向上に大きく寄与したのは言うまでもありません。
