- ニュースハノイホーチミン
- 2022/03/25
ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCCインスティチュート)は、JICAベトナム事務所とともに、「東京エレクトロン株式会社東哲郎元代表取締役会長特別講演」を開催いたしました。
2022年3月19日(土)、VJCCインスティチュートは、JICAベトナム事務所とともに、経営塾参加者のためのビジネスフォローアップセミナーとして、ウェビナー形式で、「東京エレクトロン株式会社東哲郎元代表取締役会長特別講演:企業変革と成長についての私の考え」を開催いたしました。
セミナーでは、冒頭VJCCインスティチュートのグエン・ティー・ヒエン所長が開会の挨拶を行い、JICAベトナム事務所の清水曉所長が東元会長を紹介、続いて東元会長から約1時間にわたり、東京エレクトロン株式会社での経営者としてのご経験について、ご自身にとっての5つの転換点に分けて、経済危機や災害などの外的ショックと、技術革新や産業構造の変化などを踏まえ進められた様々な企業改革に触れつつ共有いただきました。
(VJCCインスティチュートのヒエン所長の開会挨拶とJICAベトナム事務所清水所長による東元会長の紹介)
セミナーには、VJCCインスティチュートの長期ビジネス研修経営塾、日本式国際ビジネス学士課程の生徒、外国貿易大学の講師など約150人が参加し、東元会長のご講演に熱心に耳を傾け、続く質疑応答では自身のキャリヤ形成や企業経営に係るヒントを得ようと、積極的に質問をし意見を求めました。
(東元会長によるご講演)
東元会長からは、「経営者が方針や熱意を伝えるためには、従業員の話を聞くことから始めることが肝要」、「少数精鋭の組織を作るためには、教育にリソースを割くとともに、任せること、無駄な仕事をさせないこと、人事評価をしっかり行い給与に反映することが重要」、「企業のグローバリゼーション成功のポイントは、違いを受け入れる経営陣の柔軟性と、各地で尊敬を得る、また経営方針を共有できる優秀な人材を採用し拠点経営を委ねること」、専門商社から研究開発に業容を転換しようとする企業経営者に対しては「製品の使い勝手や顧客のニーズを把握するために、試作品製作など一部製造過程を有することも選択肢となりえる」等、40分以上に渡り、それぞれの質問に示唆に富む回答、アドバイスをいただきました。元会長の意見を求める声が尽きることなく時間が経過する中、経営塾の第一期生でベトフック製造・輸出入株式会社のグエン・ティー・ラン・フオン代表取締役からの元会長への謝意の表明と閉会の挨拶、参加者からの拍手と感謝ともにセミナーは終了いたしました。
VJCCインスティチュートは、今後も東元会長を始めとする日本の優れた企業経営者の皆様からご支援を賜り、ベトナムの裾野産業に資する、また日本企業の心強いパートナーとなりえるベトナム人経営者層の育成・強化に取り組んで行きます。
(東元会長とセミナー参加者によるセミナー終了時記念撮影)